前半は引いた相手に苦戦するドルトムント
強い気持ちが大勝を生み出した。試合後に香川真司は「本当に熾烈な争いが始まっています」と言う。
2015年8月7日、ヨーロッパリーグ予選3回戦の2ndレグ、ドルトムントはボルフスベルガーACをホームに迎えた。ドルトムントとしては、今季のホームでは初の公式戦である。7月30日に行われた1stレグはドルトムントが1-0で勝利した。引き分け以上でドルトムントの勝ち抜けが決まる。
前半はドルトムントがボルフスベルガーに対してじっくりとボールを回した。4-2-3-1のトップ下で先発した香川は、「なかなか相手も引いていて難しかった」と振り返っている。14分、エリアの手前でムヒタリヤンからパスを受けた香川が打ったシュートは、クロスバーの上に外れた。どこか苦し紛れだった。
17分にはボルフスベルガーが、カウンターからチャンスを作り出している。右からヴェルニツニヒが入れたクロスにシルビオが合わせようとしたが、ピシュチェクがクリアした。
しかし前半のボルフスベルガーのチャンスは、この場面のみだった。ドルトムントとの間には力関係に差がある。ボルフスベルガーは引かざるを得ない。ドルトムントはじわじわとゴールに迫る。
36分、ミキタリヤンの左からのクロスを、オーバメヤンがシュートするが、GKがキャッチする。40分、ドリブルで抜け出した香川のシュートは、前に残ったオーバメヤンがオフサイドの判定。しかし、なかなかゴールを割ることが出来ない。引いた相手に手こずる様子は、昨季と同様だ。