ディ・マッテオ辞任で新監督を迎えたシャルケ
ライバルも迷走した。2015年5月26日、FCシャルケ04のホルスト・ヘルトSD(スポーツディレクター)は、当時の監督ロベルト・ディ・マッテオの辞任を会見にて発表する。
14年10月、序盤の成績不振を理由に前々監督イェンス・ケラーは更迭となり、代わりに迎えられたのがディ・マッテオだった。3-5-2を導入し、一時はシャルケをチャンピオンズリーグ出場権内の3位にまで引き上げることに成功する。
しかし2月末に犬猿の仲であるドルトムントとのダービーに敗れ、レアル・マドリーを前にCLの決勝トーナメント1回戦で敗退すると、ディ・マッテオは再び方針を転換する。4-2-3-1に戻して終盤を戦ったが、結果は伴わない。最終的に6位でシーズンを終えてしまう。CLの出場権を逃した。5月にはクラブとボアテング、サム、ヘーガーを巡るトラブルも起きている。
ハンブルガーSVとの最終戦の後では、怒号がフェルティンス・アレーナを渦巻いた。先の会見の中で、ヘルトSDはこう述べている。
「ファンの心をもう一度取り戻さなくてはならない」
そして6月12日にシャルケは、アンドレ・ブライテンライターを新しく指揮官に迎えた。17年6月30日までの2年契約である。苦しんだ末のヨーロッパリーグ(EL)出場権の獲得と指揮官の辞任、そして新監督の下でのスタート。どこかドルトムントのように、シャルケもまた巻き返しを図ろうとしているのだ。