チャンスを掴むのは誰か?
「昨日、1時間40分かけて北朝鮮戦の映像を見ました。北朝鮮に負けていろんなことを学んだ。次はその試合よりいい試合をしなければいけない。特にフィニッシュのところを決定づけていかないと勝てない。この前も9~10回ほどのチャンスを作ったが、毎試合大きなチャンスをつかめていない。より集中と決断と自信を持ってのぞめば点は取れる。明日は点を取るためにやります」と、彼は点を取るべきFW陣にプレッシャーをかけた。
前述の通り、北朝鮮戦控え組が揃って出るなら、攻撃陣は興梠の1トップの背後に、浅野拓磨(広島)、柴崎、倉田という2列目が並ぶことになる。北朝鮮戦で早く下がった宇佐美もどこかのタイミングでピッチに立つはずだ。彼ら前線のアタッカー陣が点を取って初めて、日本は勝ち星を手にできる。柿谷曜一朗(バーゼル)がブレイクした2年前の東アジアカップ(韓国)もまさにそうだった。
前回の柿谷になるのは果たして誰なのか。今のチームで最もシュート技術と精度の高い宇佐美か、スピードスターの浅野か、オールラウンダーの興梠か、それともここ一番に強い柴崎か…。そして指揮官の采配やマネージメントは本当に的確なのか…。
ハリルホジッチ体制の今後を大きく左右するといっても過言ではない日韓決戦を冷静に見極め、しっかりと評価したいものだ。
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