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【動画】なでしこ ロスタイムの失点で韓国に逆転負け

text by PERFORM/ePlayer

 東アジアカップ2015女子第2戦、日本vs韓国は韓国が2-1と逆転勝ちし、2勝目を上げて優勝に近づいた。日本は試合の大半の時間を支配しながら、最後の最後で勝ち点を逃した。

 日本は、初戦から京川舞と有町紗央里以外の9人を入れ替えた。一方、初戦の中国戦で勝利を手にした韓国は、入れ替えを3人だけにとどめた。この選手起用策が両チームの前半の違いを生む。フレッシュな日本は積極的にプレスをかけ、ボールを奪っては人数をかけて攻め込み主導権を握った。韓国は初戦とは打って変わって動きが鈍く、力強いプレーが見られない。

 ところが、両チームとも作ったチャンスの数は変わらなかった。日本はペナルティエリア付近でのミスが続き、しばしばピンチを迎えることになる。それでも30分、日本が波状攻撃から先制した。こぼれ球を中島依美が豪快にシュートすると、ボールは相手に当たってゴールに飛び込んだのだ。

 後半になると韓国が目覚める。日本の中盤の動きが落ちたところをドリブルで崩し始めた。その狙いはすぐに結実する。54分、キャプテンのチョ・ソヒュンがチャレンジされないままペナルティエリアの前まで進入し、ズドンと同点ゴールを決めた。

 すぐに佐々木則夫監督は手を打つ。63分、上辻佑実に代えて川村優理を投入し、中盤の守備を引き締めた。すると再び日本に主導権が渡たり、たびたびチャンスを作り出すことに成功する。73分、右サイドからのクロスに有町が飛び込むがゴール右へ。77分、柴田華絵がペナルティエリアの中で空振りし、チャンスを逃した。

 同点ゴール以降、一向にチャンスを作れない韓国が最後に掴んだチャンスは90+3分。ゴール正面よりやや左からのFKを得る。するとこれを途中交代のチョン・ガウルが右足で絶妙のコースに蹴り込み、韓国が歓喜の決勝点を奪った。

 試合後、川村は「経験のなさは言い訳にできません」と厳しい言葉で試合を振り返った。

「このメンバーでここまで戦えるのは自信になりますが、勝負の世界では勝たなければ意味はない。この戦いの中でもっと自分たちはやらなければいけないと思います」

「ボールは保持できていたけれど、シュートを打てていなかったし、サイドにチェンジできていなかった。韓国は体を張って最後のワンチャンスを活かした。そこは自分たちがまだ成長しなければいけないところだと思います」

 決勝ゴールを入れたチョン・ガウルは喜びを隠せない。

「FKでは味方の頭に合わせようとも考えたが、GKが左に寄っていたので直接狙おうと思った。とてもうまく蹴ることができた」

「日本は本当にうまい。しかし、ゴールを挙げられないのが問題だ。サッカーは得点で勝負をするから」

 この日の敗戦で日本の優勝はなくなった。だが、選手たちは8日の最終戦、開催国の中国との試合で少しでも成長した姿を見せることで、リオ五輪への道を切り開かなければならない。

(記事提供:PERFORM/ePlayer)

【了】

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