初戦に敗れた日本、次は宿敵・韓国戦
東アジアカップ連覇を大目標に掲げながら、2日の初戦・北朝鮮戦でいきなり1-2の逆転負けを喫した日本代表。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「コンディションの問題」を敗因と繰り返したが、チームとしての攻守両面での意思統一の欠如、パワープレーに対する弱さ、終盤の脆さなど問題点は少なくなかった。
5日に激突する宿敵・韓国は、初戦・中国戦を2-0で完勝し、勢いに乗っている。その相手に同じ轍を繰り返したら連敗もあり得る。それだけは何としても阻止しなければならないだろう。
危機感の募る日本代表は北朝鮮戦から一夜明けた3日、9時半から武漢スポーツセンター隣のサブグランドでトレーニングを行った。敗戦翌朝ということで厳しい表情で会場入りした指揮官と選手たちは室内と気温40度超に達するピッチ上でのミーティングを経て練習を開始した。
前日のスタメン組はクールダウンに努め、それ以外の柴崎岳(鹿島)や浅野拓磨(広島)ら12人はランニングやボール回し、5対5+GKのゲームなど実践的なメニューを1時間超にわたって消化した。
韓国戦は北朝鮮より明らかに実力的に上。北朝鮮戦の後半のように相手に支配されていたら失点を重ねる可能性も否定できない。ハリルホジッチ監督はタテに速いサッカーを志
向し、今大会もその意識づけを徹底しようとしているが、それだけでは勝てないのも事実。
前回優勝経験者の槙野智章(浦和)が「90分タテに速いサッカーっていうのはあまりにも不可能なので、ゆっくりする時間帯とタメを作る時間が必要かなと思います」と強調した通り、中盤をしっかりコントロールできる存在が次こそは絶対に必要だ。