遠藤航が日本代表デビュー【写真:Getty Images】
【日本 1-2 北朝鮮 EAFF東アジアカップ2015】
日本代表は2日、中国・武漢で開催中の東アジアカップ初戦に臨み、北朝鮮代表と対戦して1-2で逆転負けを喫した。先発メンバーとして代表デビューを飾り、慣れない右SBで奮闘した遠藤航は、この試合の成果と課題の両面を語った。
後半、長身の選手を投入して露骨なパワープレーに出る北朝鮮の圧力に耐え切れず守備が崩壊してしまった。遠藤は「単純にああいう強さのある選手に対してどう守るのか」を課題に挙げ、クロスへの対応とセカンドボールの処理に問題があったと指摘する。
ディフェンスラインが押し込まれてずるずる下がってしまうあまり、ボランチの谷口彰悟に最終ラインのカバーをさせなくてはならないなど悪循環が生まれてしまった。その点に関して遠藤は「状況判断でセカンド(ボールを)拾うところと、拾わせるところと、僕たちが彰悟君を押し上げて自分たちが対応するっていう場面をもう少し作ってもよかった」と、慌てて自分たちのやるべきことを見失った守備陣の対応を悔やみ、チャレンジ&カバーの徹底にチーム全体の声かけが重要になると語った。
しかし、悪いことばかりではない。遠藤は開始3分で同じく代表デビュー戦だった武藤雄樹のゴールをアシストした。「ボール持って顔あげた時に武藤君が前に走りこんでいたので、そこを見て、アーリークロスというか、(DFとGKの)間に蹴ればチャンスになるかなと思ったので、イメージ通り蹴れましたね」と初アシストの場面を振り返る。
「最低限1対1で負けないところだったり、クロスを上げさせないところ」はアジアの舞台で証明することを示したが、遠藤は「攻撃参加っていうところではまだ物足りない」と、不慣れなサイドバックとしての重要な役割を課題に挙げた。
絶対負けられない5日の韓国戦では多くのメンバーを入れ替えることが予想されるが、大会中に再び遠藤が自身の価値をアピールする場面は訪れるだろうか。
【了】