バルセロナに所属するMFマスチェラーノ【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAのユベントスが、バルセロナに所属するアルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ(31)の獲得に乗り出すようだ。
マスチェラーノは、2006年夏にコリンチャンスの同僚FWカルロス・テベスと共にイングランドのウェストハムに移籍し、翌年リバプールに入団。2010年夏にはスペインのバルセロナに加入し、2014/15シーズンはCBだけではなく中盤もこなしながらクラブ史上2度目の三冠達成に大きく貢献している。伊紙『トゥット・スポルト』によれば、これまでプレミアリーグやリーガエスパニョーラでプレーしてきたマスチェラーノは、セリエAでキャリアを終えることを望んでいるという。
ユベントスは現在、アンドレア・バルザーリとジョルジョ・キエッリーニのイタリア代表CBコンビが相次いで怪我を負い、新シーズンに向けた守備の選手層に不安を抱えている。また、今夏にレアル・マドリーから加入したMFサミ・ケディラが、今月1日に行われたマルセイユとの親善試合で太ももの筋肉を痛め、1〜2ヶ月の離脱になると報じられている。
ユベントスはマスチェラーノ獲得に移籍金1000〜1500万ユーロ(約14億〜20億円)を用意する見通しだが、バルセロナが来年1月までFIFAの条項違反による処罰で選手を補強できないため、交渉は難航すると見られている。そのため、バイエルン・ミュンヘンに所属するモロッコ代表のDFメハディ・ベナティアや、ゼニトに所属するベルギー代表のMFアクセル・ヴィツェルにも関心を示しており、前者に2600万ユーロ(約36億円)、後者には4000万ユーロ(約55億円)のオファーを準備しているようだ。
スクデット5連覇がかかるシーズンを前に主力選手の大幅な入れ替えを行っているユベントス。果たして開幕までに負傷者の穴を埋める適役を見つけることはできるだろうか。
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