攻撃陣に前回経験者不在。リーダーシップが求められる山口

　その山口は前日練習のフォーメーション確認で主力組のボランチに入っていた。

　ハリルホジッチ監督が抜擢したのは、GK西川周作（浦和）、DF（右から）遠藤航（湘南）、森重、槙野智章（浦和）、藤春廣輝（G大阪）、ボランチに谷口彰悟（川崎）と山口、右FW永井謙佑（名古屋）、左FW宇佐美貴史（G大阪）、トップ下・武藤雄樹（浦和）、1トップに川又堅碁（名古屋）。

　基本布陣は4-2-3-1だ。前日練習から本番モードを見せる指揮官だけに、この11人を先発起用する可能性はかなり高い。

　このうち、前回優勝経験者は西川、森重、槙野と山口で、攻撃陣には1人もいない。山口にしてみれば、いかに彼らをコントロールしながら得点につながる形を作っていくのかが、重要なテーマの1つと言える。

「（今日のメンバーが出るのなら）永井君がいるんで、裏のスペースは使っていける。相手に押し込まれる時間帯も多くなってくると思うから、いかにカウンターでうまくやっていくかが重要になってくると思います。

　堅碁君のところでポストプレーもできると思うし、そこから裏にというプレーを多く使っていければいいかなと。武藤君含め、まだ全然練習をやってないんで、試合をやりながらうまくやっていきたい」と彼は自分なりに攻撃のイメージを思い描いている。