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日本代表 9年前

東アジア杯、本田が示した最重要課題とは。宇佐美に武藤、浅野…個々の争いがチーム強化を促す

text by 河治良幸 photo by Getty Images

ジョーカー・浅野のポテンシャルにも期待

 早い時間帯の先制点を狙いたいが、接戦で終盤を迎えた場合のジョーカー的な起用も気になるところ。その意味でも大きな可能性を秘めているのが最年少で選ばれた浅野だ。今季は広島では1stステージの第5節から18試合連続で途中出場。限られた時間で4得点をあげ、またゴールに直結する飛び出しでチームの得点に絡んでいる。

「最初から出たいという気持ちはある」という浅野はウィングかセンターFWかというポジションも含め「どういう時間帯でどういう役割を与えられたとしても、やるべきことはあまり変わらない」と語り、爆発的なスピードを発揮しながら、100%チャレンジしていくことを誓っている。そして何より意識するのはゴールだ。

「FWである以上はゴールというのはつながっていますし、代表で試合に出られれば得点を取りたいと思ってこの場に来ているので、結果という部分で次にもつながると思いますし、そこはしっかりこだわってゴールを決めたい」と浅野。

 ハーフコートマッチでは武藤と同じくトップ下に組み込まれたが、意味合いとしてはシャドーストライカーだろう。実際にあまり中盤の組み立てには参加せず、タイミングを見ながら積極的にDFラインの裏を狙う姿勢を見せていたのが印象的だ。

 全てのポジションにアピールのチャンスがあり、ハリルホジッチ監督も現時点で不足を感じているポジションに関しては明言していないが、前線に新しい戦力が出てくればアジア予選に向けてもチームの活性化につながる。

 連覇を目指す上で得点は必ず求められるものだが、そこに直結する役割を誰が果たすのかを北朝鮮戦から注目してチェックしたい。

【了】

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