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日本代表 9年前

東アジア杯、本田が示した最重要課題とは。宇佐美に武藤、浅野…個々の争いがチーム強化を促す

text by 河治良幸 photo by Getty Images

チーム内の“点取り合戦”に期待

「この3試合で、できるだけ可能性のある選手を使おうと思っています」と語ったハリルホジッチ監督。Jリーグの疲労やケガ人が出ていることもあり、最初の試合となる北朝鮮戦は前日の練習でコンディションなどを見極めた上で、準備している「3つのオーガナイズ」(基本的にはシステムとほぼ同意)をベースに起用法を決めていくプランを明かした。

 ハリルホジッチ監督は過去に率いたチームで選手の組み合わせや対戦相手に応じた多くのシステムを用いており、3バックや5バックの引き出しもあるが、チーム作りの過程を考えれば、フレッシュなメンバー構成になる今回はここまでベースになっていた「4-2-3-1」に加え、「4-3-3」(流れで「4-1-4-1」に可変)、「4-4-2」が選択肢になると考えられる。

 前日の夕方に行われた練習のハーフコートマッチで、スタメン組と思わしきビブス組は[4-2-3-1]でGK西川周作、DFが右から遠藤航、森重真人、槙野智章、藤春廣輝、ボランチが谷口彰悟と山口蛍、2列目が右から永井謙佑、武藤雄樹、宇佐美貴史、1トップに川又堅碁というメンバーだった。

 サブ組と見られる側も形は[4-2-3-1]だが2列目の中央にFWの浅野が入り、興梠と縦の2トップを形成しており、左は倉田、右には本職がボランチの米本拓司が入る様な形。米本は流れの中で宇佐美の動きをマンマーク気味にチェックするシーンも見られ、短い時間の中でも守備面で特徴を出しており、この構成では左の倉田が攻撃の起点になるのは明らかだ。

 そうしたメンバーによる細かい役割分担や動きのパターンは変わってきそうだが、結局のところ本田が語っていた様に、彼らがゴール前でしっかり仕事できるかどうか、ゴールに絡めるかどうかがプライオリティになることは間違いない。チームプレーが前提ではあるが、ある意味ではチーム内の点取り合戦にもなってくる。

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