不安定な戦いで逆転を許す
【日本 1-2 北朝鮮 EAFF東アジアカップ2015】
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は2日、EAFF東アジアカップ2015の初戦で北朝鮮と対戦した。
GKに西川周作を起用し、4バックは右から遠藤航、森重真人、槙野智章、藤春廣輝を配置。中盤は谷口彰悟、山口蛍がダブルボランチに入り、トップ下は武藤雄樹を抜擢。そして前線の3枚は永井謙佑、川又堅碁、宇佐美貴史。ゲームキャプテンは森重が務め、遠藤と武藤はこれが代表デビュー戦となった。
試合は3分にいきなり動く。右サイドの遠藤の速いクロスに武藤が飛び込みゴールを奪った。代表初キャップの2人が日本に先制点をもたらした。
その後も日本は集中を切らさない。セカンドボールに素早く反応し、球際での強さを見せる。12分、山口が高い位置で奪うと、永井のヒールを受けた宇佐美が細かなステップからフィニッシュに持ち込んだ。24分には武藤のパスから川又が左足で狙うも、GKにセーブされる。
決定機を逃した日本に対し、北朝鮮が徐々に攻勢を強める。危ない場面も作られたが、日本も守備陣が身体を張ってピンチを防いだ。
相手の時間を凌いだ日本は38分に宇佐美が、39分には永井がシュートを放つもGKに好守に阻まれた。43分にも永井がPA内でフリーになったが決めきれない。追加点は奪えなかったが、日本が1点リードで前半を折り返した。
後半立ち上がりから防戦一方を強いられる日本。ボールを前に運ぶことができない中、56分、宇佐美に代えて柴崎岳を投入する。
なかなか攻撃に転じられない日本だが、63分、高い位置で奪うと永井のパスから柴崎が右足で狙うも、枠を捉えることができなかった。
日本は72分、2人目の選手交代を行う。川又に代えて興梠慎三を投入した。75分、武藤が強烈なシュートを放つも決められない。
流れを取り戻そうとしていた日本だが、北朝鮮に同点ゴールを許してしまう。78分、ロングボールにパク・ヒョンイルが頭で落とすとリ・ヒョクチョルに決められた。
勝ち越したい日本は84分、永井に代えて浅野拓磨を投入する。しかし試合終了間際の分、パク・ヒョンイルにヘディングシュートを叩き込まれ、逆転ゴールを許してしまう。
結局、このまま試合終了。日本は先制しながら逆転を許し、大会初戦を落とすことになった。
【得点者】
3分 武藤雄樹(日本代表)
78分 リ・ヒョクチョル(北朝鮮代表)
89分 パク・ヒョンイル(北朝鮮代表)
【了】