シニシャ・ミハイロビッチ監督【写真:Getty Images】
今季からミランを率いるシニシャ・ミハイロビッチ監督が『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙のインタビューに応じ、開幕が間近に迫った新シーズンの展望を語っている。
「我々は選手を入れ替え、戦術やアプローチをゼロから変えることから始めたのが、これまでのところポジティブだ。プレースタイルに関して正しい場所に正しい要素を入れており、我々は正しい道を歩んでおり、試合をする準備はできている」
プレシーズンを経てチームの完成度に自信を見せるミハイロビッチ監督は、ミランがかつての栄光をすぐに取り戻せると信じて疑わない。「我々の主な目的は3位以上」と、チャンピオンズリーグ出場権獲得がノルマだと語った。
しかし、これには条件があるようだ。ミハイロビッチ監督は「もし2人の選手と契約できれば、我々は3位よりも上の順位にいける」と、名前こそ明かさなかったものの、更なる補強の可能性を示唆した。
この2人とはローマのDFアレッシオ・ロマニョーリと、パリ・サンジェルマンのズラタン・イブラヒモビッチのことを指しているのだろう。
イブラヒモビッチを欲しているのは得点力不足解消を狙っているためだ。今季獲得したルイス・アドリアーノとカルロス・バッカはプレシーズンでゴールを決められず、未だ監督の期待に応えられているとは言えない。
その2人について「偉大な選手というのは同じ言語を話し、互いを理解し合うものだ」と、コミュニケーションに若干苦労していることをうかがわせたが、「1人だけが突出している場合は問題が起きるが、我々にそれはない。彼らはどうすべきか理解しているだけでなく、才能を表現し、自由な解決策を見つけられる」と組織力の醸成に影響がないことを強調した。
「私はプレッシャーを感じていないし、多くの責任を楽しんでいる。私はリスクを取るし、課題に直面することを恐れない。それらに立ち向かい、勝つために生きている」と強気を貫くミハイロビッチ監督。補強も含め、ミラン復権に向けその手腕に期待がかかる。
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