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日本代表 9年前

本田、香川、岡崎不在。宇佐美は得点源となれるか。川又、永井、興梠、浅野…サバイバルの行方は?

text by 元川悦子 photo by Getty Images

注目株は20歳の浅野。ジョーカーとしてアピールなるか

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若きスピードスター・浅野拓磨も見逃せない存在【写真:Getty Images】

 興梠も1トップ候補者だが、彼が浦和でやっている通り、前線でしっかりタメを作り、そのスキを見て武藤が一気に空いたスペースに飛び込むような攻めが実践できれば面白い。

 今大会は準備期間が皆無に近いため、ハリルホジッチ監督も同じクラブで普段からコンビを組んでいる選手たちの関係を生かしたいはず。そういう考えに基づいて、2人が同時にピッチに送り出された時が1つの見どころではないか。

 そしてもう1人、若きスピードスター・浅野拓磨(広島)も見逃せない存在。彼はサンフレッチェ広島と同じようにジョーカー役を担う可能性が高いそうだ。

「もしそこ(途中出場)で出れば、どんどんチャレンジするだけかなと。どういう時間帯でどういう役割を与えられたとしても、やるべきことはあまり変わらないと思うので。

 自分の特徴はスピードだと思いますし、そこはハッキリしているので、それを活かしたプレーができればどういう状況でも通用すると思います。固く考えずに与えられた役割を果たしたい」と彼は20歳の若武者らしく果敢に挑んでいくつもりだ。

 そういう怖いもの知らずの人間が大仕事をやってのけることはしばしばある。浅野がそうなれば大歓迎だ。

 こうして見ると、やはりこのチームの得点力は宇佐美への依存度が大だろうが、それ以外にも点の取れる選手が出てこなければ日本は勝てない。それが誰なのかに注視しつつ、今大会の戦いぶりを冷静に見極めたい。

【了】

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