トップ下にも守備を要求するミハイロビッチ監督
そのミハイロビッチがミランに就任すると聞いた時、インザーギの4-3-3を踏襲するのではと思っていた。ところが「2トップで行く」という。4-3-1-2は攻守が分断されやすいといわれるシステムだが、これでどう戦うのか興味があった。
その結果、彼がこのシーズンで試しているのは、トップ下にもハードワークを課すということ。FWやインサイドMFとの距離を縮めて高い位置からのプレスに参加し、相手に攻め込まれた際にはアンカーの近くまで寄ってスペースを埋める。
そして本田は、ここまでの練習試合でそうした戦術上のタスクをこなせることをアピール出来ていた。後半から出場した30日のレアル・マドリー戦でもしかりで、積極的にプレスに行って相手のパスコースを切り、チームが押し込まれた終盤には戻って地道にスペースを埋めていた。
ただ、やはり攻撃で貢献しないといけないポジションである。この面でも仕事を果たさなければ、信頼は与えられないだろう。そのためには何が必要か。
【次ページ】スタメン奪取に必要な“ゴール”