後半から出場の本田、新加入組との相性のよさをみせる
ミランはハーフタイムに攻撃陣を大幅に交代。新加入組のバッカとアドリアーノが2トップに置かれ、トップ下には本田が現れる。中盤もMFリッカルド・モントリーボとMFホセ・マウリが登場し、ナイジェル・デヨング以外の5人が入れ替わった。
この日はインテル戦とは打って変わり、本田は深く押し込まれたシーン以外は前半と同様に前線からのプレッシングに参加する。前回の試合では頻繁にデヨングの脇まで下がって「4+4ブロック」の形成に参加していたが、マドリー戦ではミランは終始「4+3」の7人で守り切ることを意識していた。
本田の攻撃での役割はインテル戦と同じくサイドに流れてFWとのコンビネーションで突破すること、相手ディフェンスの裏のスペースやゴール前に飛び出して直接ゴールに近づくことだ。サイドでは数回バッカとよいコンビネーションをみせ、モントリーボのクロスに飛び込むシーンもみられた。
ここまで、とりわけ守備での貢献で一定の成果をみせている本田だが、イタリアメディアと現地ファンがトップ下に求めているのは“攻撃における数字”であることは間違いない。背番号「10」を背負う汗かき役など望んでいないのだ。
それでも先発が見込まれているバッカとアドリアーノと相性のよさを感じさせる本田のプレーはポジティブに映っているだろう。ゴール前に飛び出すシーンが増えていけば、昨季のようにゴールを決める場面も訪れるはずだ。
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