最低限の結果にも満足のトゥヘル監督
初戦で何より重要なものは、勝利である。試合後に香川真司は「2点目が欲しかった」と前置きをしながらも、「でも勝つことが大事」と言葉を残した。1-0だったが、監督トゥヘルも「結果にはとても満足している」と言う。
ドルトムントの2015/16シーズンは、オーストリアのクラーゲンフルトで幕を開けた。ヨーロッパリーグの3回戦で、ボルフスベルガーACとの試合に臨む。ELの出場権は、昨季の最後にクロップとBVBが掴み取ったものだ。
前半が始まるとすぐにドルトムントは、ホフマンの右サイドからのクロスにオーバメヤンが頭で合わせて、ボルフスベルガーのゴールを脅かした。7分にホフマンはロイスのパスから、スピードを活かしてカウンターに抜け出している。プレシーズンでも精力的な姿を見せていたホフマンは、「とても危険だった」とも振り返るボルフスベルガーに対して、積極的に攻撃を仕掛けていった。
そして15分、オーバメヤンがセンターラインの手前からロイスにパスを出す。オフサイドポジションにいたロイスはスルーする。ボールを受けたムヒタリヤンがドリブルで進むと、エリアに入るか入らないかのところで中へと折り返す。走り込んだホフマンが、ダイレクトで流し込んだ。ドルトムントが先制に成功する。1-0。
ドルトムントはフンメルスを起点にボールを回す。また、トップ下のロイスがサイドに流れて起点となり、ホフマン、ピシュチェクとのコンビネーションを見せた。プレスも良くハマった。ボルフスベルガーACは、ワントップのカルロスにボールを入れること、裏に走らせることで反撃を試みたが、試合を支配したのはドルトムントだった。しかしその後、なかなか追加点を奪えない。