「2点目が取れたらもっと楽だった」
ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】
ドルトムントは現地時間30日、ヨーロッパリーグ(EL)予選3回戦1stレグでオーストリアのボルフスベルクと対戦し、敵地で1-0と先勝した。試合後、記者団の取材に応じた日本代表MF香川真司がこの試合を振り返っている。
試合は前半16分にホナス・ホフマンのゴールでドルトムントが先制。しかし、2点目をなかなか奪えない展開が続いた。「ピッチも凄く悪かったですし、相手の流れになっていたから2点目が取れたらもっと楽だった」と、格下相手に苦戦を強いられたことを明かしている。
香川は直前の親善試合ユベントス戦に続いて66分に途中出場。「点を取りに、どんどんボールを受けてターンして、っていう風には言われました」とトーマス・トゥヘル監督から指示があったと話す。
トゥヘル監督は試合前、「我々が早い段階で最終的な決断を下したと皆が考え始めないように、意図的にごちゃまぜにしている」と、現状では意図的に布陣を固定しないことを示唆していた。
それは選手全員が熾烈なポジション争いを勝ち抜かなければならないことを意味している。「もちろんそれはみんなが思っていることですし、しっかりと準備をして、ピッチで結果を残すためにやっていくだけ。公式戦始まって1試合だけなんでね。次の試合もすぐある。カップ戦もあって、ブンデスもあって…。その数試合でコンディション(の向上)とアピールをしていきたいと思います」と語るように、スタメン奪還を虎視眈々と狙っている。
また、監督からは後半から出場することを事前に告げられていたという。
「途中から今日は行くって。これが全てではないし、今日はこういうグラウンドの状況もあって、後半ラスト30分が大事になってくるからって話が試合に向けてあった。」
トゥヘル監督は以前、「シンジが良くなるためには何でもする」と話していたが、香川自身も「コミュニケーションを取れますし、信頼というか、そういうことを選手に表現してくれるから今の感じはいいです」と、その気遣いも感じているようだ。
ボルフスベルクとの2ndレグは、8月6日にドルトムントのホームで行われる。香川はスタメンを勝ち取り、監督にアピールできるだろうか。
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