元ルーマニア代表のFWムトゥ【写真:Getty Images】
インド・スーパーリーグ(ISL)のプネー・シティは30日、今年1月に母親の看病を理由に現役引退した元ルーマニア代表のFWアドリアン・ムトゥ(36)がチームに加入することを発表した。
ムトゥは1996年にプロキャリアをスタートさせると、過去にヴェローナ、パルマ、フィオレンティーナなどでプレー。チェルシー時代にはルーマニア最優秀選手に選出されるも、コカイン使用による長期の出場停止処分で解雇される事件を起こした。また、ルーマニア代表の一員として77試合35ゴールを記録した一方で、飲酒問題や監督批判で2度も代表を追放された。
ムトゥは現役引退の前年にもISL参戦が決まっていたが、ビザを申請するためルーマニアの首都ブカレストにあるインド大使館を訪れた際、二日酔いの状態でビザの発給が遅れていることに憤慨して外交官を脅し、口論に発展した末に文書が発行されなかったことが要因で移籍は破談となっていた。
尚、プネー・シティは、元コートジボワール代表のMFディディエ・ゾコラを獲得したことも併せて発表した。34歳のゾコラは、これまでヘンク、トッテナム、セビージャ、トラズボンスポルなどでプレー。代表では同国最多の通算123試合に出場し、6度のアフリカネイションズカップと3度のワールドカップを経験している。
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