勝利への欲求を口にした香川
特にスイス合宿の最後に行われた25日のユベントス戦を2-0で終えたことは、「活力と極めてポジティブな雰囲気」をチームに与えたと監督トゥヘルは言う。ギュンドアンは「ユベントス戦で僕らは前で多くのボールを奪った。それからゴールまでの距離はそんなに遠くなかったね」と手応えを感じた。
昨季CL準優勝チームに勝利したことで、ドルトムントはある程度の自信を手にしたようだ。
しかしこれでプレシーズンの準備が終わる訳ではない。チームの土台を構築する作業は、引いてはブンデスリーガ前半戦の終わりまで続く可能性があると、トゥヘルは『キッカー紙』に対して述べている。
30日のEL 1stレグと8月6日の2ndレグの間の1日にも、ベティスとのテストマッチが用意されている。香川が「ひとつの標準」とするブンデスリーガの開幕に向けて準備は続き、さらに指揮官はチームの構築について長期的な展望を描いているのである。
このようなプロセスの中で、ドルトムントはアウェイでボルフスベルガーACとの試合を迎える。ユベントス戦の後で香川も「この次の試合は絶対に勝たなきゃいけない相手」としたように、チームを作り上げている最中であったとしても、ドルトムントはELの初戦で勝利しなくてはならない。
逆に言えば、この先に勝利を積み重ねて行くことができれば、構築は順調に進んでいるということになるのかもしれない。ギュンドアンは「まだやらなければならないことが多くあると僕たちは知っている」と言う。そのためにも、ここで躓く訳にはいかないのだ。
30日にドルトムントがヨーロッパリーグ3回戦で戦うのは、ボルフスブルクでもなければ、ユベントスでもない。ボルフスベルガーACなのである。
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