マルセイユへの加入が発表となった元フランス代表MFアブ・ディアビ【写真:Getty Images】
フランス・リーグ1のマルセイユは現地時間28日、元フランス代表MFアブ・ディアビを獲得したことを発表した。昨季限りで所属のアーセナルとの契約が満了となっているため、フリーでの加入となる。
2006年にオセールからアーセナルへ移籍したディアビだったが、ことごとく負傷に頭を悩まされてきた。昨季はチーム在籍10年目であったが、リーグ戦の出場はなく、カップ戦に1試合出場したのみである。
10年間で出場した試合はわずか124試合。その間に負傷した回数は40回以上にも上り、離脱期間は1224日、換算するとおよそ3年半にあたる。
そのプレースタイルから、かつてのクラブのレジェンドの名前をとって“パトリック・ヴィエラ2世”と呼ばれていたが、アーセナルではその才能をコンスタントに発揮することはなかった。
マルセイユは昨季のリーグ1を4位で終えているため、新シーズンはヨーロッパリーグを戦う。今夏はすでにU-21フランス代表MFジアネリ・インブラがポルトに、フランス代表MFディミトリ・パイェがウェストハムへ移籍しており、中盤の選手の獲得を目指していた。
また、マルセイユはすでにモナコからアルゼンチン人MFルーカス・オカンポス、アトレティコ・マドリーからU-21スペイン代表DFハビ・マンキージョらを獲得しており、かつてアーセナルやチェルシー、レアル・マドリーでもプレーし現在はフリーとなっていた元フランス代表MFラサナ・ディアラも加入している。
負傷に苦しんだ「未完の大器」は名将マルセロ・ビエルサ監督のもと復活を遂げることが出来るだろうか。
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