マリオ・バロテッリ【写真:Getty Images】
サンプドリアのマッシモ・フェレーロ会長が、リバプールに所属するイタリア代表のFWマリオ・バロテッリ獲得の条件に移籍金の大幅な減額を求めていることが分かった。
英紙『テレグラフ』によれば、フェレーロ会長は、バロテッリを放出したがっているリバプールに対し、相手先が要求している移籍金710万ポンド(約13億6000万円)では交渉に応じない構えを見せている。同会長はバロテッリ獲得について「彼ら(リバプール)はマリオがジェノバに滞在していると伝えてきた。もし移籍金を減額させるなら喜んで話を聞こう」と返し、今回の取引がリバプールの決断次第だということを強調している。
リバプールは昨夏、バルセロナに引き抜かれたFWルイス・スアレスの後釜として、ミランから移籍金1600万ポンド(約30億円)でバロテッリを獲得。しかし、シーズンを通して全くチームに貢献することができず、プレミアリーグ16試合出場でわずか1ゴールにとどまった。
フェレーロ会長は昨冬、バロテッリをローンで獲得しようと救いの手を差し伸べたが、当時は破談に終わった。リバプールは今夏に移籍金3250万ポンド(約63億円)でアストン・ビラからFWクリスティアン・ベンテケを補強したため、バロテッリの売却が失敗に終われば、高給取りの過剰戦力がチームに残ることになる。サンプドリアは決断が迫られるリバプールに心理戦を仕掛け、交渉を有利に進めようと画策しているようだ。
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