主力を起用もレアル・マドリーに圧倒されるインテル
15/16欧州シーズンの前哨戦となるインターナショナル・チャンピオンズカップ。ACミラン、インテル、レアル・マドリーの3チームによって行われている中国ラウンドは第2戦目へ突入。27日には広州でインテルとレアルが激突し、レアルがイスコ、ヴァラン、ハメス・ロドリゲスのゴールで3-0と快勝した。
中国ラウンド初戦となるレアルは4-4-2の布陣を採用。前半はC・ロナウド、ベイル、ヘセ、イスコの前線4枚が流動的にポジションを変えながら次々と相手ゴールに迫った。
ボランチに入ったカゼミーロとクロースから供給されるサイドチェンジやロングパスの精度は非常に高く、最終ラインも右サイドのダニーロ、左サイドのマルセロがともに果敢な攻めあがりを披露。完全にインテルを圧倒していた。
インテルがチャンスらしいチャンスを作っても、ペペとセルヒオ・ラモスの両センターバックとGKナバスの好守備に阻まれる。両者の大きな実力差が感じられた。
そんな相手に中1日でゲームにのぞんだインテルはGKハンダノビッチ、DF(右から)モントーヤ、ラノッキア、ムリージョ、フアン、アンカーにコヴァチッチ、右MFにブロゾヴィッチ、左MFコンドグビア、トップ下にエルナネス、2トップにパラシオとイカルディの4-4-2。
「中1日の試合ということで同じメンバーではプレーできなかった」と2日前のACミラン戦に先発しながら今回はサブに回った長友佑都は説明していたが、ロベルト・マンチーニ監督は最初からレアルに主力をぶつける考えだったのだろう。それでもレアルの絶対的な強さを示されてしまった。
相手が後半、ガラリとメンバーを変え、C・ロナウドやベイルらを下げてきても、インテルは押し返すことができなかった。マンチーニ監督はニュクリやロンゴらミラン戦出場選手を続々と送り出すが、チームはかみ合わない。