最近の活躍ぶりを本人たちの口からヒアリング!
──まずは谷口彰悟(以下、谷口)選手、A代表デビューおめでとうございます!
谷口 ありがとうございます!
──周囲の反応はいかがですか?
谷口 反響は大きかったですね。「観たよ!」という連絡が殺到して、やっぱり日本のサッカーファンはみんな代表の試合を観ているんだな、と、あらためて感じました。
──代表には、技術が高く判断の速い選手が集まっていますが、普段のプレーができれば代表でも通用するんだな、という手応えはありましたか。
谷口 それはもちろんありましたね。いつも技術にこだわって取り組んでいますし、代表でもしっかりやれたと思います。でも球際の強さや寄せ、切り換えの速さは、全体的にレベルが高かった。そういうところに関しても日頃からもっと高めないといけないと感じましたね。
──代表デビュー戦を機に、全国の奥様方が「イケメン」と騒いでいるようです。
谷口 そうやって観てくれるのはいいことなので(苦笑)、嫌ではないですよ。
――そして大久保嘉人(以下、大久保)選手、得点王争いがすごいことになっていますね。ファーストステージの最終節キックオフ時点では武藤嘉紀選手、宇佐美貴史選手、豊田陽平選手とともに10点で4人ならんでいました。ここまで熾烈になるとは思ってもみませんでした。
大久保 あ、でもね、このくらいの節までは、だいたいみんな点獲るんですよ(笑)。いままでのシーズンを振り返ると、自分が26点を獲ったときは、その時点(1ステージ制で第16節終了時点)で11点でしたけど、1位ではなかったです。8月くらいから差が出てきたんですよね(8月最終週の第24節終了時点では大久保選手が18点でトップ)。ある程度、コンスタントに獲ってきて、でもそれがつづくかというと、なかなかそうはいかない。そこからが本当の勝負なんです。
――言われてみれば、相手チームに研究されるせいなのか、後半戦はペースが落ちますね。
大久保 そうなんです。みんな折り返しのあたりから獲れなくなる。
――大久保さんを得点力不足と言われる現在の日本代表に推す声も根強いようですが。
大久保 そうやって言っていただけるのは素直にうれしいですけれども、自分は結果を出しつづけないといけない立場なので。まあ、これを続けていきたいですね。
――大島僚太(以下、大島)選手には、U-22日本代表の一員として、オリンピックに向けての意気込みをあらためておうかがいしたいのですが。
大島 オリンピックというところよりも……自分たちはアジアで勝てていない世代なので、まずはアジアで勝たないと意味がない、と思っています。そこに気持ちを向けていますね。
――最近アジアで勝てないのはなぜなのでしょうか。
大島 なんででしょう。同じ相手にも負けているから、実力差もあるのだとは思いますが、気持ちの部分でも負けている面があるのかもしれません。技術と戦術では相手を上回っていてもなぜか押される、という試合になりがちな部分もありますから。
――大島選手の肩に期待がのしかかると思うのですが、重く感じませんか。
大島 いや~そんなに感じてないですよ(笑)。早生まれで入っているひとたちも何人もいるので(※リオ五輪は93年1月1日以降生まれの選手に出場資格。93年1月生まれの大島選手を筆頭に、櫛引政敏選手、松原健選手、遠藤航選手などが早生まれ)、そういうひとたちといっしょにがんばっていこうという気持ちがあるので、あまり自分にプレッシャーが、というふうには考えていないですね。