反対派に回るリーグ2のクラブ
当然ながら、リーグ2所属クラブは反対派にまわった。そのうちのひとつ、FCランスは実際に深刻な経営難にある。
13/14シーズン終了時にリーグ1昇格を決めたが、シーズンオフ中にトップリーグでプレーするに見合った予算がないと財政管理委員会(DNCG)に指摘され、あやうく昇格を取り消されるところだった。
オリンピック委員会などが仲裁に入ってなんとか開幕時にはリーグ1の一員としてスタートしたが、やはりその後財政プランの甘さを指摘され、成績にかかわらず来季のリーグ2への格下げが決まっていた(結局最下位で即リターンとなったのだが)。
ランスのジェルヴェ・マーテル会長は、「ティリエズ会長は少し性急すぎる。彼がなぜこの案にここまで執着しているのかわからんよ。少し冷静になって、リーグ2やその他の格下クラブのことも考えてもらいたい」とぼやく。
彼らにとってはトップリーグに昇格し、より高額のテレビ放映権などを手に入れてクラブを飛躍させるチャンスが減ってしまうことになるのだ。
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