岡崎慎司、自身初のプレミア挑戦へ
プレミアリーグの新シーズンが8月8日に始まる。2015/16シーズンは、イングランドでの成功を目指すためにマインツからついにレスター・シティへ移籍した日本代表FW岡崎慎司を追うことになる。
ここ数年は一握りの選手がプレミアリーグで手応えのあるインパクトを残すことに挑み、失敗してきた。吉田麻也がサウサンプトンで準レギュラーとしての立ち位置を確保した一方で、李忠成、香川真司、宮市亮らは英国トップリーグの中で自身の実力を証明することなく去っていった。
岡崎はこれら3選手とは少し異なる。すでに29歳を迎え、ブンデスリーガで5年間の経験を積んで日本代表のストライカーの中でもファーストチョイスの地位を確立してきた。レスターが過去に岡崎獲得を何度も試みていることからも、元清水エスパルスのFWがキング・パワー・スタジアムで本格的に始動する期待度は高い。
地元紙『レスター・マーキュリー』で“フォクシーズ(レスターの愛称)”の番記者を務めるロブ・ターナー記者は、地元での岡崎への期待値が控えめである一方で、ブンデスリーガでの実績を考慮すれば岡崎はイングランドのプレースタイルに適応すると主張する。
「レスターが一年かけて彼を追っていたことは、ナイジェル・ピアソンから聞いていたので知っていた。彼の得点記録は世間をあっと言わせるものではないが、ハードワークと機動力はピアソンが求めるストライカー像に合致している」
しかし、ピアソン監督はもはやレスターの指揮官ではなく、7月13日に元チェルシー監督のクラウディオ・ラニエリ氏が彼の後任に就いた。これが岡崎にどのような影響を与えるかは大きな問題だが、ターナー記者は監督交代が重大な懸念材料になるとは思っていない。
「全所属選手が白紙の状態だと思うし、岡崎は他のプレーヤー同様にトレーニングやプレシーズンマッチの中でラニエリ監督に印象を植え付けなければならない。岡崎がチームからの評価が高いのはピソアン前監督が一年間彼を追っていた事実によって明らかだが、ラニエリ監督が彼をどう評価するかはまだ不確かである」