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セリエA 9年前

“可変式4-3-1-2”という形がみえたミランと“補強待ち”のインテル。ミラノ両雄の展望を探る

text by Keiske Horie photo by Getty Images

攻守バランスの鍵を握る本田、レギュラーの座を掴めるか

“可変式4-3-1-2”という形がみえたミランと“補強待ち”のインテル。ミラノ両雄の展望を探る
守備時の役割が異なる本田圭佑(右)とジャコモ・ボナベントゥーラ(左)【写真:Getty Images】

 新生ミラン最大の注目ポジションであるトップ下だが、現在本田とボナベントゥーラがスタメンを争っている。この日、指揮官の起用法にみえたのは両選手の守備時の役割の違いだ。

 前述した通り、本田は「可変式4-3-1-2」のキーマンとして攻守バランスの舵取りを担っている。一方でボナベントゥーラにはセンターハーフに落ちる役割は課されておらず、より攻撃面での攻め上がり、ドリブルやシュートが期待されていた。

 ボナベントゥーラと本田では、バイタルエリアでのキープ力は創造性という側面では前者に軍配が挙がる。一方で、チームのオーガナイズ能力や攻守バランスの舵取りという側面では本田がリードしていると言えるだろう。

 今後、ミランがFWズラタン・イブラヒモビッチを獲得し、より攻撃的な2トップを採用した場合は本田のバランス能力が重宝される可能性は大いにあるだろう。

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