指揮官が師弟関係にあるミラノの両雄
ミラノの“兄弟”にとって、2014/2015シーズンは暗黒のシーズンだった。セリエAでインテルは8位に、ミランは10位に低迷し、どちらもチャンピオンズリーグはおろかヨーロッパリーグ出場権を獲得することはできなかった。
インテルのロベルト・マンチーニ監督と、ミランのシニシャ・ミハイロビッチ新監督は師弟関係の仲だ。2004年から2008年までマンチーニ監督がインテルを率いた際には監督と選手の関係であり、ミハイロビッチが監督へと転身してからもチームカラーのマフラーを巻くスタイルがマンチーニ監督へのリスペクトの表れと報じられていた。
そんな両チームの指揮官だが、現在指定対決をリードしているのは弟子のミハイロビッチ監督だ。現地時間の25日に行なわれたインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)でのミラノダービーで、ミハイロビッチはチームの完成度の高さをインテルに見せつけた。
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