中国で実現したミラノダービーでの同時先発
15/16欧州シーズンの前哨戦となるインターナショナル・チャンピオンズカップ。中国ラウンドはACミラン、インテル、レアル・マドリーの3チームが三つ巴戦を行って王者を決める。
その初戦であるミラン対インテルのミラノダービーが25日深センで行われ、前半から押し気味に試合を進めたミランが後半17分のメクセスの右足ジャンピングボレー弾で挙げた1点を守り切り、1-0で勝利。幸先のいい一歩を踏み出した。
今季からミランの新指揮官に就任したシニシャ・ミハイロビッチ監督は目下、新たなチームの方向性を構築中。この日の古巣対決では4バックの前にデヨンクをアンカー、右MFにポーリ、左MFにベルトラッチ、トップ下に本田圭佑、2トップにマトリとニアンを並べる4-4-2とも4-3-1-2ともいえる布陣でスタートした。
本田はフィリッポ・インザーギ監督が率いた昨季は右アタッカーで主に起用されたが、今回は「自分の家」と言うトップ下でのプレー。本人も意気込みを新たにしたはずだ。
一方、ロベルト・マンチーニ監督体制2シーズン目のインテルも多彩な布陣をテストしており、今回は4バックの前にニュクリをアンカー、タイデルとディマルコをインサイドハーフ、右FWにデルガド、左FWにバルディーニ、トップにロンゴを配置する4-3-3を採用した。
ジェノアやガラタサライへの移籍が噂されている長友佑都は本職の左サイドバックで先発。本田と長友のミラノダービー同時先発が深センの地でついに実現したのだ。
試合は序盤からミランが攻め込み、本田も積極的に仕掛けた。開始5分にはポーリのタテパスに反応して相手守備陣の裏に抜け出して鋭いクロスを入れ、12分にはFKの流れからの左足クロスでエリーのヘッドを誘うなど、得点への意識を鮮明にする。