鄭大世【写真:ダン・オロウィッツ】
明治安田生命J1リーグ2ndステージ第4節が25日に行われ、清水エスパルスは川崎フロンターレに2-3で敗れた。
FW鄭大世が、等々力競技場に帰ってきた。川崎ではなく、清水の選手として。低迷が続く名門の救世主として加入し、この日が初戦だった。
前半だけで4本のシュートを放つなど気を吐いた。しかし逆転に成功して迎えた後半、川崎に同点ゴールを許すとチームは「完全に足が止まった」。
鄭自身も前半からハードワークしたことで、次第に足が重くなっていった。チームの課題として、リードした後の試合運びを挙げた。
「セットプレーでやられるのがもったいない。そこから気持ちが切れて、相手に高い位置でフリーでもらわれて、何回も裏を取られた。2-3で助かったという試合だった。もう少し前の方からプレッシングにいけるフォーメーションと、走れなくなった選手を早いタイミングで交代することが必要かなと」
率直に自身の見解を述べたが、チームの可能性も感じている。「アウェイだったが、チャンスはいっぱいあった。決めれば何とかなる気はします」というように、決定機は清水にもあった。
鄭をはじめピーター・ウタカ、大前元紀など前線の破壊力はある。攻撃陣を活かすためにも、チームとしての守備の仕方や試合運びを改善したいところだ。
【了】