レナトが抜けた川崎、テセが加入した清水
ホームの川崎は、2ndステージ開幕戦でFC東京に勝利したものの、その後は1分1敗と勝利がない。ハイレベルな連係をベースとした攻撃力が魅力だが、レナトの移籍は大きな痛手だ。
単独で局面を打開する突破力はリーグ屈指だった。レナトの個の力は、川崎のパスワークが機能しない時の切り札でもあった。1stステージ第4節のアルビレックス新潟戦のゴールはまさにそれで、バイタルエリアでボールを受けると、次々と相手を抜け去ってネットを揺らした。
レナトの抜けた左サイドには田坂祐介が入りそうだ。23日の練習でも周囲と連係しながらゴールに迫るプレーを見せていた。
対する清水は2ndステージに入ってまだ勝利がない。それでもここ2試合はドローで終えるなど、連敗という泥沼からは抜け出した。
前節はピーター・ウタカが2ゴールを挙げるなど活躍。そして、今節からチョン・テセの出場が予想される。2010年の途中まで川崎で活躍したストライカーは、海外でのプレーを経て成長を遂げた。
川崎時代はエゴの強さが際立つ点取り屋だったが、水原三星では味方を生かすことも心がけるようになった。局面での決断力や豪快さも健在で、より完成度の高い選手になっている。
テセやウタカの存在は警戒すべきだが、川崎としてはボールを支配して相手に守備をさせたいところ。互いにスタートダッシュに失敗したチーム同士、勝ち点3獲得を目指す。
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