広州恒大のパウリーニョ(左)とバイエルンのロベルト・レバンドフスキ(右)【写真:Getty Images】
プレシーズンツアーのため中国を訪れているバイエルン・ミュンヘンは現地時間23日、パートナー契約を結んでいる中国スーパーリーグの広州恒大と親善試合を行い、PK戦の末に敗れた。
バイエルンはGKマヌエル・ノイアー、DFジェローム・ボアテングら主力選手に加え、ユベントス移籍が噂されるMFマリオ・ゲッツェもスタメンに名を連ねた。
一方、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督率いる広州恒大は、新加入のFWロビーニョとMFパウリーニョ、FWリカルド・グラールのブラジルトリオも出場。MFチェン・ジィやMFツェン・ロンら中国代表メンバーらとともに先発を飾った。
両チームとも得点が奪えないまま前半を終え、ペップ・グアルディオラ監督は状況を打開すべくこの夏にシャフタールから獲得したブラジル代表MFドグラス・コスタをピッチへ送り出す。
しかし、90分を終えてもゴールは生まれず。試合はPK戦にもつれ込んだ。バイエルンは、1人目のキッカーを務めたトーマス・ミュラーが失敗。対する広州恒大は、元トッテナムのパウリーニョ、韓国代表DFキム・ヨングンら全員が成功させ、勝利を収めた。
シーズン開幕前とはいえ、昨季のブンデスリーガを圧倒的な強さで優勝したバイエルンに勝利した広州恒大。2013年にモロッコで行われたクラブW杯では0-3とバイエルンに敗れたが、この試合でリベンジを果たした。
広州恒大は8月に行われるACLベスト8で柏レイソルと激突し、日本代表とも対戦する東アジア杯の予備メンバーには中国代表選手を9人も送り出している。
近年は底なしの資金力でビッグネームを次々と獲得しているが、中国人選手のレベルも年々上がってきている。日本にとっては、厄介な相手になるかもしれない。
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