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香川真司 9年前

新生ドルトの鍵握る香川とロイスの連携。トゥヘルが巡らす試行錯誤

text by 本田千尋 photo by Getty Images

トゥヘルが天秤にかける4人の攻撃的選手

 例えば、攻撃の軸をどのようにするのか。アジアツアーからの起用法を振り返ると、ロイスと香川か、オーバメヤンとムヒタリヤンか、といったところをトゥヘルは天秤に掛けているようである。

 7日の川崎フロンターレ戦では、前半にロイスと香川が出場し、後半はオーバメヤンとムヒタリヤンが出場した。対照的に10日のジョホーン・サザン・タイガースとの試合では、前半にオーバメヤンとムヒタリヤンが、後半にロイスと香川が出場している。17日のボーフム戦では、4者は揃って先発した。そして21日のルツェルン戦で試合開始からスタートしたのは、ロイスと香川である。2人は前半で退いて、後半からはムヒタリヤンとオーバメヤンが出場した。

 特にルツェルン戦では、ロイスと香川の連係が目立った。10分、カンプルが右サイドの高い位置でボールを奪って香川に繋ぐ。香川は中央に走り込むロイスへパス。ロイスはボールを冷静に流し込んだ。

 22分の追加点は、ロイスと香川がワンツーを試みたボールが、流れたところをカンプルが頭で押し込んだ格好である。34分、スボティッチのスルーパスに右サイドを抜け出した香川が折り返そうとしたボールは、ロイスに繋がらなかったように、もちろん2人の連動が全て上手くいった訳ではない。

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