カタルーニャ独立チャントを叫ぶバルセロナファン【写真:Getty Images】
欧州サッカー連盟(UEFA)の規律委員会は23日、6月6日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝でカタルーニャ州の独立チャントや、無数の独立国旗が見られたことによってバルセロナに3万ユーロ(約420万円)の罰金を科した。スペイン紙『マルカ』が伝えている。
罰金は最大6万ユーロ(約840万円)、最悪の場合はUEFAが主催する試合でホームスタジアムであるカンプ・ノウの一部のスタンドの閉鎖処分が下される可能性があったが、最終的には3万ユーロとなった。
バルセロナは罰金を科される前、UEFAに提出された報告書の情報は、現地で入手した情報ではなくテレビ放送から手に入れたものであったことに対して抗議していたが、認められることはなかった形だ。
同試合のUEFAの報告書には、バルセロナのサポーターの態度と言動に関しては「エクセレント」と称えられ、試合中に聴こえていたチャントも「差別的なものではなかった」と記されていたが、独立国旗を振るなど、「カタルーニャはスペインではない」と言う英語メッセージを挙げていたファンがいたことも事実である。
なお、バルセロナは公式声明でUEFAの判断を尊重するもの、処罰には全面的に反対し抗議し続けると伝えている。
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