香川真司【写真:Getty Images】
ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司は22日、同僚のイルカイ・ギュンドアンとともに合宿地のバド・ラガズ(スイス)で記者会見に臨んだ。そのコメントを独『スポックス』などが伝えている。
今月6日の川崎フロンターレ戦直前にチームと合流した香川は、トーマス・トゥヘル監督と事前に話し合ったり、ドイツで練習したりすることができなかった。それだけに「トレーニングキャンプは監督のアイデアを理解するために重要」と述べており、新しい戦術の習得などに力を注いでいる状況のようだ。
戦術の指示などを実行するには語学力も重要になるが、香川のドイツ語力についてチームメイトのマッツ・フンメルスが川崎F戦後、「もっと頑張らないと」と語った通り、まだ向上の余地が残されている。
この点に関しては香川自身も痛感しているようで、「明らかに改善の必要がある点。特にいまは新監督の指示を100%理解したい。これは僕が練習しなければならないところ」と、語学習得の重要性を強調している。
昨季はプレシーズンをマンチェスター・ユナイテッドで過ごし、シーズン開幕直後にドルトムントへ復帰した。香川は「ユナイテッドのキャンプの方が緩かった。このチームには厳しさがあるというのは小さな変化と言える」と両チームを比較し、「この時間は重要。開幕で最高のスタートを切るために、厳しくやっていかなくてはならない」と気を引き締めている。
今季は4-1-4-1の2列目としてこれまで以上に守備での貢献が求められるポジションで起用される可能性もあり、香川にとって真価が問われる勝負の年となる。
背番号を「23」に戻した日本のエースは「4-1-4-1は代表でもやっているのでよく知っている。複数のポジションでプレーできることは僕にとって重要なこと」と新たな挑戦をポジティブに捉え、完全復活を見据えて活躍を誓った。
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