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「実験」続く新生ドルトムント。トゥヘルが狙う“創造的模倣”。ペップの見識とクロップの遺産

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「まだドルトムントは大きな実験室である」

「実験」続く新生ドルトムント。トゥヘルが狙う“創造的模倣”。ペップの見識とクロップの遺産
ギュンドアンは1年間の契約延長を交わして残ることになった【写真:Getty Images】

 もちろんカンプルのワントップは、かつてのバルサの模倣に過ぎないといってしまえばそれまでだ。それでもクロップが率いた昨季は1度も試されなかったことであり、驚きとまではいかなくとも、意外性を伴うものだった。

 このようにボーフム戦ではペップの面影が見え隠れする。しかし15日付の『シュポルトビルト』誌が「トゥヘルはペップをコピーする」としたように、BVBの新監督の狙いは、ただバイエルンの指揮官の模倣にあるのだろうか。

 19日からドルトムントは、スイスのバッド・ラガーツでの合宿に入った。20日付の『キッカー』紙は、「まだドルトムントは大きな実験室である」と記している。

 同紙は「いずれにせよ指揮官はまだ最適なシステムとそれについて完璧にぴったり合う選手を探している」とする。30日に始まるヨーロッパリーグの予選3回戦を「妨害」と捉えているように、トゥヘルはまだ時間を必要としている。

 メンバーの編成に目を向けてみると、これまでのところGKビュルキ、MFバイグル、カストロ以外に目立った補強はない。結局ギュンドアンは1年間の契約延長を交わして残ることになった。インモービレはレンタルでセビージャに移籍することになったが、新たなFWの獲得について目立った動きはない。

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