ニコラ・ヤキモフスキー【写真:Getty Images】
かつて名古屋グランパスでプレーしたマケドニア人MFニコラ・ヤキモフスキーは、ジェノア移籍を目指して正式オファーを待ち続けている。
セルビアリーグのヤゴルから2013年に名古屋へ加入したものの、期待通りの活躍を見せられず1年で退団していたヤキモフスキー。再びセルビア1部のヤゴディナを経て今年1月にセリエBのヴァレーゼへ移籍し、半年で10試合出場1得点を記録していた。
しかし、昨季限りでヴァレーゼを退団して現在はフリーとなっている。理由はただ一つ、あるクラブからのオファーを待っているから。そのためにトルコのトラブゾンスポルやブルサスポル、ルーマニアのCFRクルージュやトゥルグ・ムレシュなどから受け取ったすべてのオファーを断ってきた。
ヤキモフスキーがそこまでして移籍を望むクラブは昨季のセリエAを6位で終えたジェノアだ。今季から母国の英雄ゴラン・パンデフがプレーすることも決まっており、これもマケドニア人MFの心を動かす大きな要因になっている。
今月7日には伊紙『コリエレ・デッロ・スポルト』などが「僕はイタリアでプレーしたい。代理人もその気持ちが強いことを知っている。他のオファーは気にならない」と、ヤキモフスキー本人のコメントを掲載して強い意思が明らかとなった。
「僕の夢はジェノアで、ガスペリーニ監督の3-4-3でプレーすることなんだ。彼の試合は常に壮観で、そのフォーメーションは僕のプレースタイルにとって完璧なもの。素晴らしい監督だよ。僕は本当に赤と青の栄光のジャージを着て、ジェノアのファンのためにプレーしたい」
この言葉を見る限り、ヤキモフスキーがどれほどジェノアにこだわっているかをうかがい知ることができる。そして21日、再び『コリエレ・デッロ・スポルト』が移籍の可能性について報じた。内容はディエゴ・ペロッティが長友佑都とのトレードでインテルへ移籍する可能性があり、ヤキモフスキーがまだオファーを待ち続けているというものだった。
本来ウィンガーであり、一列ポジションを下げた3-4-3のウィングバックでもプレーできるヤキモフスキーにとってペロッティと長友の去就は自身の移籍に大きくかかわってくる。果たして名古屋から旅立った25歳の夢は叶うのか。今後の動きに注目だ。
【了】