FIFA会長選の出馬を示唆した韓国サッカー協会の鄭夢準名誉会長【写真:Getty Images】
かつてFIFAの副会長を務めていた韓国サッカー協会の鄭夢準(チョン・モンジュン)名誉会長が、FIFAの会長選に出馬する意思があることを明かした。
現会長を務めるゼップ・ブラッター氏は辞意を表明しており、FIFAは現地時間20日に後任を決める選挙を2016年2月26日に実施することを発表していた。
21日付の韓国メディア『ヨンハップ通信』のインタビューに答えた鄭氏は、「私はFIFAの会長に出馬することを考えている。FIFAの新たな時代を先導できるようにトライするつもりだ」と述べ、将来的にFIFAに戻ることを示唆した。
また、鄭氏は「ブラッターは、現在のFIFAを改正する目標となるべきだった。しかし、彼は来年の2月まで選挙を監督したがっている。彼らは目を覚ますべきだ」と現会長に苦言を呈している。
次期会長には、鄭氏の他にも前回の会長選でブラッター氏と一騎打ちとなったヨルダンのアリ王子も出馬に興味を示しているといわれている。
「アジアがFIFAをリードすることに疑いの目を向ける人がいることは分かっている。ヨーロッパ人がFIFAの会長になるべきという考えがあるため、FIFAは非常に堕落している」と、アジア出身者が会長になるべきと主張した。
鄭氏といえば、2002年のW杯で日本単独開催が目前となっていたところを、巧みな交渉術で欧州諸国の票数を確保。最終的に韓国との共催に持ち込んでいた。
鄭氏やアリ王子の他、元日本代表監督のジーコ氏、元アルゼンチン代表監督のディエゴ・マラドーナ氏も出馬に興味を示している。
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