イラク代表はホームで試合をすることもままならない【写真:Getty Images】
紛争状態にあるイラクでテロ組織によって巨大なスタジアムが爆破された。イスラエルメディア『ハーレツ』などが20日に報じている。
イラク西部アンバル県ラマディにある約3万人収容のアル・アンバルスタジアムは軍の基地として利用されていたが、IS(Islamic State)と見られる武装組織は19日にこれを爆破。死傷者の数などは明らかになっていない。
アル・アンバルスタジアムは戦時中ということもあって完成から未だ一度もスポーツに使われたことがなく、イラクスポーツ界復興の象徴として機能するはずだった。イラク国防省は先週このスタジアムを武装組織から奪還したばかりだったとも伝えられている。
イラクの治安部隊は先週アンバル県から武装組織を一掃するための大規模作戦の実施を発表していた。現在イラクでは国土のおよそ3分の1がISに支配されていると見られ、各地で不安定な社会情勢が続いている。
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