ブラッター会長は乱入者に紙幣を浴びせられた【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は20日、汚職問題に関連して行われることが決まっていた次期会長選挙の日程を来年2月26日と発表した。それにともないゼップ・ブラッター会長が記者会見に臨んでいる。
開始直前、イギリス人コメディアンのサイモン・ブロドキンに札束を投げつけられるというトラブルがあったものの、その後は問題なく記者会見が行われた。
先月一度は会長職を退く意思を表明していたものの、その宣言を撤回していたブラッター会長。来年2月26日の新会長選挙に立候補するかと尋ねられると「その日に新しい会長が選出される。私は古い会長で、新しい会長にはなれない」と、再出馬を否定した。
さらに「本当に辞める日はいつか」と問われると、「今は会長がいる。新しい会長が選出されしだい私は辞める。『New FIFA』ができていたとしても、真のFIFA会長は1人だ」と、FIFAの再構築を求める運動を引き合いに出し、冗談を交えながら続投の意思がないことを強調した。
しかし、汚職問題が顕在化して辞意を表明してから8ヶ月間は会長の座にとどまり続けることになる。その理由について「辞めるという意思は明らかにしたが、まだ辞めたわけではない。委任統治の期間がまだ残っている。2月に『これから改善の時が始まった』と言いたい」と述べ、正当な権利を行使しているとした。
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