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QPRは育成クラブの鏡!? スターリング移籍金95億円の真相が明らかに

text by 編集部 photo by Getty Images

QPRは育成クラブの鏡!? スターリング移籍金95億円の理由が明らかに
マンチェスター・シティに移籍するFWスターリング【写真:Getty Images】

 マンチェスター・シティに移籍したイングランド代表のFWラヒーム・スターリング(20)が、ユース時代に過ごしたクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)の歴史上、最もクラブに富みをもたらした選手になったと、スペイン紙『スポルト』が報じている。

 スターリングは2003年当時8歳でQPRの下部組織に入団。2010年2月に同クラブのトップチームでプレーすることなくリバプールに移ると、イングランドの名門クラブで頭角を表し、今夏に世界で9人目に高額な移籍金4900万ポンド(約95億円)でシティに加入した。

 QPRは、15歳のスターリングをリバプールに放出する際に移籍金60万ポンド(約1.2億円)を得ただけではなく、同選手が将来的にトップチームの特定のポジションでプレーするようになった場合には、およそ350ポンド(約6.7億円)の報奨金を受け取る契約を結んでいた(2012-13シーズンに通算39試合に出場したため契約履行)。

 さらに、QPRは、リバプールから他のクラブに移る際には移籍金の20%を受け取る契約を締結していたようで、今回の移籍によって980万ポンド(約19億円)の大金を手にすることになる。これらの条項を踏まえれば、リバプールが若干20歳の選手にこれほど高額な移籍金を求めた理由も理解できるだろう。

 今年3月に発表した決算報告で2013-14シーズンに980万ポンドの赤字を計上したことが明らかになったQPRは、スターリング移籍による利益で補填の目処が立った。なお、今後同選手の所有権は完全にシティに移ることになるため、QPRの夢物語はここで一旦途切れることになる。

【了】

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