香川真司【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントは17日、親善試合で2部ボーフムと対戦し1-2と敗北を喫した。この試合で前半のみのプレーとなった日本代表MF香川真司は試合後の取材に応じ、トーマス・トゥヘル監督の印象を語っている。
試合中、ドルトムントは2トップと1トップを変化させた。それぞれでトップ下を務めた香川。「距離感も遠かった」と課題を述べた上で、「あのダイヤモンド型は今日のミーティングで初めてだったので。楽しみにしていたんですけど、うまくはいかなかったですけどね」と反省点をあげた。
トゥヘル監督のスタイルについては「(ポゼッションを大事にするというよりは、メリハリですね。ポゼッションする時間帯と速く攻撃する時間帯。今日はポゼッションはなかなかできませんでした」と語っている。新監督のスタイルは理解しつつも、まだまだ順応には時間がかかりそうだ。
とはいえ、「練習もハードな中で試合を迎えて、今日は初めてやったというのもありますしね。ネガティブにとらえる必要はないんで、しっかりとキャンプに向けてやっていきたいと思います」と前向きにとらえている。
今季から指揮をとるトゥヘル監督にも好印象なようだ。「監督もたくさん話をしてくれたり、要求も聞いてくれるんで、やっていてすごく楽しい。攻撃のところでは、もっとボールを受けて、自分の持っているものをピッチで出してくれって」と語る。
また、「『スキルがあるのは分かっている』と言われています」と監督から良い評価を受けていることも明かした。
最後は「しっかりと自分を証明していきたい」と抱負を述べた香川。新体制となると一からのチーム作りとなるが、本人はいいスタートを切れているようだ。今季からは愛着のある23番に戻る。
「ヨーロッパ1年目の怖いもの知らずで失うもののない気持ちで」と不甲斐ない結果だった昨季からの逆襲を誓う。自ら選択した背番号で、初心に戻った香川。真価の問われる1年が始まった。
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