多くのファンから勇気をもらったブログでの交流
それから3日後の7月10日。アメリカとの決勝戦後で、岩清水は初めてブログを更新した。その日にベレーザの全体練習に合流したことを報告した上で、「感謝。」というタイトルがつけられた文面にはこんな言葉が綴られていた。
ご無沙汰です。
お待たせしましたでいいのかな。
すみません。
たくさんのコメント本当にありがとうございました。
初めてコメントしますって方や、三度目ですって方、心配してると書いてくださる方々…
本当に感謝しかありません。
試合が終わってすぐは読めませんでした。
読めたのは木曜日くらいから。
しかしたくさん書き込みしてくれたので、まだ読みきれておりません。
でも一字一句逃さず読んでます!
まだ途中です。
今日からベレーザの練習に合流しました。
クラブスタッフにも、もちろんチームメイトにも「おかえりー!」と迎えてもらって笑顔で「ただいま」と言えました。
それもこれも、みなさんのおかげと思います!
それまではブログと末尾の三文字を通じて、東北の被災地へ元気を届けてきた。その岩清水が逆にブログに届けられた1000件を超えるコメントから勇気をもらい、立ち上がって前を向こうと必死に自らを鼓舞している姿が伝わってくる。
アメリカ戦の前日に、キャプテンのMF宮間あや(岡山湯郷Belle)は連覇を達成することで「女子サッカーのブームを文化として定着させる第一歩にしたい」と力を込めた。
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