イケル・カシージャス(レアル・マドリー→ポルト)
イケル・カシージャス【写真:Getty Images】
スペインのクラブからレジェンドが去ったのはバルセロナだけではない。しかし、イケル・カシージャスの別れ際は、ライバルであり親友でもあるシャビ・エルナンデスのそれとは大きく異なるものだった。
下部組織時代を含め、レアル・マドリーでの25年間で5度のリーガエスパニョーラ、3度のCLなどのタイトルをクラブにもたらした守護神だったが、最後は追われるようにクラブを去った。
退団会見では幹部の姿はなくひとりで涙を流し、本拠地サンチャゴ・ベルナベウでの退団セレモニーはチームメイトはプレシーズンツアー参加のため、主将の周りを囲んだのはこれまでに獲得したタイトルと2000人のサポーターだった。
偉大な主将の最後に、シャビも「敬意が欠けている」と同情を寄せる程だった。34歳のGKには多くのクラブが関心を示していたが、最終的にはイベリア半島の隣国ポルトガルのポルトへの移籍を決断した。
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