インテルでアピールを続ける長友
今の長友としては、こういう機会にアピールして地道に評価を上げていくほかはないのだろう。
ただ、パフォーマンスは芳しくなかった。オーバーラップに成功し攻め上がったのは2度ばかり。周りの若手も相手のプレスで潰され、パスがつながりにくく攻め上がれないという事情はあったが、それならそれで長友からのビルドアップももう少し見たかった。
残り10分でサントンと入れ替わって左に行き、41分にはサイドを破ってクロスに行く。だが中を余裕で見られる状況でありながら、最後のクロスをミスしていた。
もっとも、今は練習も始まったばかり。今後開幕に向けてどこまでコンディションを上げ、また戦術理解を深めていけるかが勝負で、必要な存在と認識させる道はやはりそれだけだ。
彼自身はインテルチャンネルに対し「マンチーニ監督のもと戦術的にもいい練習を進めているし、フィジカル面での調子もいい」と自信を見せている。
だが果たして、チーム内での序列を上げていくことが1ヶ月でできるのだろうか。伊衛星TV『スカイスポーツ』は「インテルはオリンピアコスDFアルテュール・マスアクに標的を変え、長友並びにサントンはいずれにせよ放出される模様」と報じている。
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