レアル・マドリーは今夏マンチェスター・ユナイテッドのGKダビド・デ・ヘアを獲得できなかった場合、来年夏に同選手の1年分の給与と同額の500万ユーロ（約7億円）を本人に支払うという。15日付のスペイン紙『マルカ』が伝えた。

　こうしてマドリーは、デ・ヘアが16年に切れるユナイテッドとの契約を延長しないように仕向け、地元出身GKも現在受け取っている給与より高い金額を手に入れられる。

　以前からユナイテッドが提示している新契約の年俸は、マドリーの500万ユーロを上回ると報じられてきたが、それでもデ・ヘアが移籍を優先していることは周知の事実である。

　ユナイテッドは交渉に時間をかければマドリーがデ・ヘアを獲得するために4000万ユーロ（約56億円）を支払うか、DFセルヒオ・ラモス＋GKケイラー・ナバスとのトレードを受け入れると考えているようだが、同紙によればマドリーはナバスと別のGK（候補はエスパニョールのGKキコ・カシージャ）で新シーズンに臨むつもりのようだ。

　マドリーのカシージャ獲得について、エスパニョールのジョアン・コレット会長は移籍金400万ユーロ（約5億6千万円）のオファーを受け取ったと認めたが「カシージャの値段はもっと高い」と、移籍金の増額を求めている。

　しかしあくまでこの“保険金”はプランBの一部。本来の目標はデ・ヘアを今夏のうちにマドリーの新加入選手として迎えることだが、一筋縄ではいかなそうだ。

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