バルセロナを退団したスペイン代表MFシャビは、レアル・マドリーのGKイケル・カシージャスに対する処遇に不満を抱いているようだ。14日、スペイン紙『ラ・バングアルディア』が報じている。
マドリーに下部組織を含め25年間在籍し、クラブのレジェンドともいえるカシージャス。しかし、退団の記者会見は同選手たった1人で開催された。
カシージャスに対するマドリーの処遇に対し、同じく昨季限りでバルセロナを退団したシャビは不満を隠し切れないようだ。同紙に対して「彼の退団は本当に残念だ。残念でならない」と語っている。
「なぜイケルがこんなにも評価されていないんだ? 僕にとって彼は史上最も決定的なゴールキーパーだ。2010年ワールドカップと2度(2008年、2012年)のEUROを制した」
「スペインではスポーツ選手に対して敬意が欠けているんだ。欠点ばかり探している」
シャビはカシージャスとは対照的に「円満な形」でバルセロナを退団した。今夏はシャビ、カシージャス、スティーブン・ジェラード、バスティアン・シュバインシュタイガーとクラブの象徴ともいえる選手の退団が相次いでいる。シュバインシュタイガーについても円満な退団とは言いがたい。
1人の選手が1つのクラブでサッカー人生を全うすることが非常に難しくなっている現代サッカー。キャリアの区切りを最良の形で締めくくる難しさが改めて浮き彫りとなる移籍となった。
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