マンチェスター・ユナイテッドは13日、バイエルン・ミュンヘンに所属するドイツ代表のMFバスティアン・シュバインシュタイガー（30）と正式契約を締結したことを発表した。契約期間は3年間で、1年間の延長オプションが付いている。

　バイエルン下部組織出身のシュバインシュタイガーは、2002年11月にトップチームでデビューを飾って以降、同クラブ一筋で500試合に出場。ブンデスリーガでは8度の優勝を経験し、獲得タイトル数は22を数える。また、ドイツ代表の主将を務めるシュヴァインシュタイガーは、代表で111試合に出場し、2014年のブラジル・ワールドカップで優勝を果たした。

　シュバインシュタイガーはクラブの公式サイトを通じ「バイエルンでの時間をとても楽しんだ。素晴らしい道のりだったからこそ、決断は簡単なものではなかった。ユナイテッドはミュンヘンを離れることを考える唯一のクラブだった。最も競争の激しいリーグで新たな挑戦をする準備はできている。ルイ・ファン・ハール監督と仕事ができることも楽しみにしているよ。バイエルンで過ごした時間は決して忘れない。素晴らしい思い出をくれたクラブとファンに感謝の気持ちを伝えたい」とコメント。

　また、ユナイテッドを率いるルイ・ファン・ハール監督は「バスティアンのことはもちろん全く知らない選手ではない。私がバイエルンで監督をしていた時に一緒に仕事をした。彼がユナイテッドに入団してくれて本当に嬉しい。彼がどれほどの選手かは、彼の記録が証明している。バスティアンは真のプロフェッショナルであり、試合をコントロールする才能と能力に疑いはない。豊富な経験をもたらしてくれる素晴らしい補強だ」と教え子の加入を喜んだ。

　なお、ユナイテッドがシュバインシュタイガー獲得のために支払った移籍金は1260万ポンド（約24億円）と報じられており、オランダ代表のFWメンフィス・デパイ、イタリア代表のDFマッテオ・ダルミアン、フランス代表のMFモルガン・シュナイデルランを含めた補強費は7500万ポンド（約144億円）を超える額となっている。

【了】