アル・ケライフィ会長が掲げた壮大なプロジェクトとは
今回FFPの制裁がクリアになったことは、PSGにとっては願ってもないチャンスだ。
出場時間を求めてプレミアリーグのクリスタル・パレスへと去ったMFキャバイエ、そして引退したCBカマラの穴埋め要員(昨季のバルセロナ戦で露呈したように、ただでさえPSGはCBの人員不足だ)らの物色も進んでいることだろうから、移籍期限終了までPSGの名前は移籍ニュースを賑わすことになるだろう。
まずはディ・マリアだが、彼がダメだった場合は、2014年のW杯を前にチェルシーからヴォルフスブルクへ移籍したベルギー代表MFデ・ブライネがターゲットと言われている。2人同時に手に入れることもありうるかもしれない。
「PSGはこれまでにも増して、ヨーロッパの強豪クラブと台頭に戦える戦力を備えることになる」と会長は明言した。
今季から、イングランドのクラブはTV放映権から莫大な資金を得ることになる。それを踏まえた上で会長は、来る2015/16シーズンを準備期間にあて、2016/17シーズンで頂点を目指すプランを描いている。2年後にビッグイヤーを掲げるメンバーを想定して、今夏のメルカートで動くということだ。
文字通り、財力を武器にした彼らのプロジェクトは今季、第2章へと突入する。
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