ドグラス・コスタは「パーフェクトな代替案」?
バイエルンが獲得したドグラス・コスタ【写真:Getty Images】
ドイツメディアは、コスタの実力を認めながらもどこか懐疑の目を捨てきれないようだ。1日付の『シュポルトビルト』誌は、「本当のところ、コスタはどのように良いのか?」という特集を組んだ。特集ではコスタについて「1対1での強さはグアルディオアラにとってフランク・リベリーとアリエン・ロッベンに対するパーフェクトな代替案だ」と記している。
他方、8日付の『シュポルトビルト』誌では「ブラジル人は本当に3000万ユーロの移籍金の価値があるのかどうかということを示さなければならない」とも記されている。
同誌は「パーフェクトな代替案」としたが、実際にロッベンとリベリーを完璧に補える選手を獲得することは、ほとんど不可能に近いのではないのだろうか。
かつてコスタが所属したグレミオのドゥダ・クロエフ会長が、同誌に対して「リベリーは完璧な選手だ。およそ誰かと比べようはない」と言うように、リベリー、そしてロッベンはブンデスリーガにおいてウインガーとしてズバ抜けている。
あまりに際立っているがために、不在がとてつもなく大きく響く。つまり替えが効かないということだ。バイエルンは2人の傑出したサイドアタッカーの代役を探さなくてはならないが、それは同時に限りなく不可能に近いという難題にも直面しているのである。
もちろん2人がシーズンを通して万全の状態を維持できれば問題はないが、昨季に限っても両者とも年間を通して満足にプレーすることは出来なかった。ロッベンは1日のトレーニング開始初日に間に合ったが、リベリーは依然として復帰の時期が決まっていない。今季も負傷離脱のリスクは常に付きまとうと言えるだろう。
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