マインツでの入団会見に臨んだFW武藤嘉紀【写真:Getty Images】
FC東京からマインツに移籍した日本代表FW武藤嘉紀は現地時間9日、入団会見を行った。
ドイツでの目標については「明確な数字は決めていない」としながらも、「とにかく取れるだけ得点を取りたいですし、アシストもサイドの選手なので増やしていきたい。まずはマインツが勝利するために自分の力を全て出すこと、それを意識しながら結果を求めていきたい」と意気込んだ。
新天地で背番号「9」を選んだ武藤は、ブンデスリーガの屈強なDFと対峙することになる。「日本と違ってどこから足が来るかわからないですし、足の長い選手や球際の強い選手がいるので、ドイツの新たな屈強なDFと戦うにあたっていろいろ学ばなければならない。早くそういう相手に対応していきたい」とドイツと日本のDFの違いについて述べた。
ブンデスリーガというリーグには、「世界で最も素晴らしいリーグのひとつであり、名だたる選手と対戦できるということで、成長にも繋がると思う。自分に足りないところや弱さを明るみに出るので、速く一流の選手と試合をしたいという気持ちでいっぱいです」という印象を受けたようだ。
ドイツに来た目的は「世界的なプレーヤーになること」と抱負を述べ、「チームメイトの素晴らしさや町全体の雰囲気も感じて、マインツというクラブに自分の身を置くと決めたことに間違えてなかったと改めて実感した」と、マインツの一員になれたことに喜びを示した。
武藤のもとにはチェルシーをはじめ多くの海外クラブからのオファーが届いていた。それでもマインツというクラブを選んだことについては、次のように答えた。
「チェルシーというクラブからもオファーはいただいていましたが、マインツというチームが一番自分を必要としてくれていた。熱意や(クリスティアン・)ハイデルGMも含めて熱心にわざわざ東京まで8時間の滞在だけで会いに来てくれて嬉しかったですし、本当に自分を必要としてくれているんだという気持ちに応えたいと思ったのがマインツに決めた理由のひとつです」
マインツには岡崎慎司が所属していたが、武藤とは入れ違いでレスター・シティへ移籍した。日本代表FWの先輩からは「思いっきりプレーしてこい」とアドバイスをもらったと言う。
マインツは開幕戦で昇格組のインゴルシュタットと対戦する。果たして武藤はホームでの開幕戦で新天地デビューを飾ることはできるだろうか。
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